B-DASHのGONGONを偲んで:彼が残した名曲とその魅力
ロックバンドB-DASHのボーカル、GONGONさんが7月5日に亡くなった。
突然の訃報に、言葉が出なくなりました。
私だけではなく、深い悲しみに包まれているファンの方も多いのではないでしょうか?
彼の個性的な歌声と、クセになるメロディーを“はちゃめちゃ”な日本語詞に包みこんだ曲達は、パンクロックシーンと私の人生に大きな影響を与えました。
今回はGONGONさんの功績を称え、B-DASHのおすすめ曲を3曲ご紹介します。
1. 「ちょ」
B-DASHの代表曲ともいえる「ちょ」は、バンドのアイデンティティを象徴する一曲です。シンプルでキャッチーなメロディに乗せられたユーモラスな歌詞が特徴です。今、歌詞カードを見ても全く意味がわかりません。
ただ、その意味不明な歌詞なのに曲が流れ出すと体温が上昇する気がする名曲。ライブの定番曲で人気もあり、一度聴いたら忘れられないインパクトを持っています。
2. 「平和島」
はちゃめちゃな歌詞の曲が続く中で、いきなりグッとくる真っすぐなメッセージソングを投下してくるB-DASH。そうした曲の中でも特に「平和島」はGONGONさんからのメッセージが強く込められているように感じます。
この曲のサビである
マニュアル通りに生きたって何もはじまらない。
僕らが歩いていく道はアスファルトなんかじゃない。
「平和島」/B-DASH
の歌詞は、青春ど真ん中の私を一瞬で貫きました。
社会に出て普通に仕事をしている今でも、この曲を聞くと「やるぞ!」という気持ちなれます。私の応援歌です。
3. 「Race Problem」
B-DASHの名前を全国区に押し上げたミニアルバムFREEDAMの最後に収録されている曲。
意味不明・文脈なしの歌詞による2分程度の曲なのに感情を揺さぶる全てが詰まっていて、当時、この曲をリピートして何度も聴いていた。
歪んだギターと激しい歌声だけがパンクロックではなく、こうした陰を感じる曲でも拳を振り上げたくなるんだ!ということを教えてくれた最強ソングです。GONGONさんの音楽の才能をひしひしと感じることができます。
おわりに(GONGONありがとう!)
GONGONさんが紡ぎ出した音楽は、これからも多くの人々の心に残り続けるでしょう。残念ながらB-DASHの初期の曲はサブスクで聴くことができませんが、YoutubeやCDなど今からでも聴く方法はいくらでもあります。
今後ライブで「生の声」を聴くことは叶いませんが、彼の音楽に触れて「B-DASHという素敵なバンド、GONGONという稀代の才能を持ったアーティストがいたんだ」ということを感じてください。
そしてB-DASHを好きだったという方は青春の思い出に浸りつつ、意味不明な歌詞を記憶から呼び戻して大声で歌ってください。
GONGONさん、素晴らしい音楽をありがとうございました。
おつかれさまでした。
どうか安らかにお眠りください。
今日のBGM
Race Problem / B-DASH ※リピート再生